ホルムアルデヒド騒動続き。
河北新報から引用。
この記事のタイトルだけ見ると、この問題はすっかり解決したかのように読めるが、実はまだまだのようだ。
「産廃処理業者の放出確認 有害物質問題、群馬県など」(2012年6月1日金曜日)
利根川水系の浄水場で高濃度のホルムアルデヒドが検出された問題で、群馬、埼玉両県は1日、原因物質を含む廃液処理を委託された群馬県高崎市の産廃処理業「高崎金属工業」が、約52立方メートルを利根川に合流する同市内の排水路に放出したのを確認したと発表した。
一方、埼玉県によると、高崎金属工業には原因物質ヘキサメチレンテトラミン(HMT)を処理できる設備があったことも新たに判明。ただ廃液にHMTが含まれていることは直接知らされていなかった。両県はどのような工程で処理したかなど詳しく調べる。
(太字は管理人による)
*[追記] この記事は「北海道新聞」にも同じ物があったので、通信社の配信のようだ。
どうもわかりにくい。
「放出確認」と記述されているが、この記事を読む限りでは、放出された排水にヘキサメチレンテトラミンが含まれていたかどうかはわからない。
「原因物質を含む廃液処理を委託された群馬県高崎市の産廃処理業「高崎金属工業」が」とあるから、 含まれていたように読めないことはないが(そう解釈する人は多いかもしれないが)、結果として含まれていなくても問題がない(責任が生じない)文章の書き方になっている。
この記事でわかるのは、県が確認したのは、「廃液処理を委託された」業者が「約52立法メートル」の排水を「放出した」という事実のみだ。
これを書いている時点で、他の新聞が何も報じていないので実際のところどうなのかはわからない。
驚いたのは、「高崎金属工業には原因物質ヘキサメチレンテトラミン(HMT)を処理できる設備があった」という部分だ。
5月25日(金曜日)のSankeiBizの記事「【ホルムアルデヒド】埼玉の化学工場が委託した群馬の産廃業者が流出か 高濃度のまま」の、「この業者はHMTを処理できる十分な能力を持つ施設がなく」という記述や、
同じく5月25日(金曜日)の読売新聞の記事「ホルムアルデヒド原因物質、不完全処理で排出か」の、「この業者はヘキサメチレンテトラミンを処理するのに十分な施設がないといい」という記述など(その他多数)は、結局間違いだったことになる。
この「処理施設がない」という情報は、誰から得たものだったのだろうか?
委託元であるDOWAのホームページのPDFによると、ヘキサメチレンテトラミンは規制対象である全窒素の構成物質の一つであり、
全窒素を排水基準値(60mg/L)以下に処理する過程で、HMT 等の窒素化合物の濃度も、十分に低減されます。
ということだ。
5月26日の朝日新聞の記事「ホルムアルデヒド問題「排出元、告知せず」」には、業者の話として、
DOWA側から約60トンの廃液処理の委託を受けた。24項目の化学物質の成分を調べ、国の基準に従って適正に処理したという。
とあるから、
もし本当に適正に処理したのなら、そもそも排水に多量のヘキサメチレンテトラミンが残っているはずはない、ということになりそうなのだが・・・。
この問題は、今後どう展開するのだろうか?
【追記】
河北新報の記事の中に、
利根川に合流する同市内の排水路に放出したのを確認した
とあるが、「烏川」ではなく「利根川」なのだろうか?
この「利根川」とは「烏川」のことなのだろうか?

